15 誦経祈雨

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版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 文永8年(1271)の夏、大干魃にみまわれ苦慮した幕府から要請を受けた律宗の僧侶忍性(良寛)は、祈祷によって雨を降らせることを公言しました。しかし忍性の祈りは通じず、日蓮聖人はその祈祷のありかたを痛烈に批判するのでした。これが鎌倉諸大寺や律宗をはじめ諸宗派の人々から恨まれることとなり、それまで日蓮聖人の言動や行動に不満をもっていた幕府と手を組んで、日蓮聖人の暗殺を計画するのでした。この場面は日蓮聖人と弟子たちが降雨の祈祷をする様子が描かれています。