3 聖母訪問

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版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 日蓮聖人は幼名を薬王麻呂といい、子どもの頃から学問を好み、12歳の時に生まれ育った小湊に近い清澄寺に登ります。この寺は当時天台宗に属し、住僧であった道善房について勉学に励み、やがて出家を志すことになります。この場面は訊ねてきた母親に対して、修行の身であるので自分のことは忘れるようにと述べ、以後の訪問を断る様子が描かれています。