13 小松原法難

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版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 文永元年(1264)11月11日の夕刻、日蓮聖人は天津に住む信者の工藤吉隆の招きに応じて、弟子・信者とともに吉隆の屋敷に向かっていました。一行が東条の郷松原大路にさしかかると、永年にわたって日蓮聖人の命を奪おうと機会を狙っていた地頭である東条景信が、多くの軍勢をひきいて襲撃をしてきました。この場面では、弟子の鏡忍房と、知らせを聞いて駆けつけた工藤吉隆の二人が命を奪われ、また乗観房と長英房の弟子二人が重傷を負ってしまった様子が描かれています。