2 鎌倉霊山ヶ崎雨祈

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【 解 説 】 鎌倉が大干魃に襲われた文永8年(1271)の夏、極楽寺の忍性は幕府から降雨の祈祷を要請されました。しかし忍性の祈祷は失敗におわり、かわって日蓮聖人が祈祷をすることになったのです。霊山ヶ崎に立った日蓮聖人は法華経を読誦し、第5巻に入ると黒雲が空を覆って雷が鳴り、さらに第6巻に至ると大粒の雨が空から落ち始め、三日三晩にわたって降り続いたとされています。