スポーツデータサイエンスプロジェクト

プロジェクト期間

2021.04 ~ 2024.03

プロジェクトリーダー

永田 聡典

プロジェクトの概要

 (1) ​​スポーツサイエンスを活用したアスリート支援プロジェクト
・プロ野球BCリーグチーム「埼玉武蔵ヒートベアーズ」との盗塁パフォーマンス向上プロジェクト
 地域連携事業の一環として、データ活用した走行分析とスプリントトレーニングを併せて実践することによって選手の盗塁パフォーマンスの向上を目指しています。

・陸上中長距離トップアスリートクラブ「TwoLaps」とのスポーツ科学サポートプロジェクト 
 ランニングパフォーマンスに関わる身体機能の分析及びレジスタンストレーニングを中心とした科学的サポートによって、選手のパフォーマンス向上を支援しています。 

(2) サッカーにおける選手の運動を予測するモデルに関する研究
 サッカーなどの集団球技において、選手の数秒後の到達位置を予測する運動モデルに着目しています。トラッキングデータやウェアラブルデバイスを用いた実験を基に、妥当な運動モデルを提案することを目標としています。

プロジェクトで何を明らかにするのか(研究手法・分析手法など)

​(1) スポーツサイエンスを活用したアスリート支援プロジェクト
【プロ野球BCリーグチーム「埼玉武蔵ヒートベアーズ」との盗塁パフォーマンス向上プロジェクト】
地域連携事業の一環として、走塁に関する走行分析とスプリントトレーニング、ストレングストレーニングを併せて行うことによって選手の盗塁パフォーマンスの向上を目指します。

【陸上中長距離トップアスリートクラブ「TwoLaps」とのスポーツ科学サポートプロジェクト】
ランニングパフォーマンスに関わる身体機能の分析及びストレングストレーニングを中心としたスポーツ科学サポートによって、選手のパフォーマンス向上を支援します。

(2) サッカーにおける選手の運動を予測するモデルに関する研究
選手の全力疾走を記述する運動モデルとして、駆動力、内部抵抗、空気抵抗、方向転換、選手間相互作用を取り入れた運動方程式を提案し、その妥当性をトラッキングデータや実験により検証します。また、運動方程式の解の性質の検討、パラメータ推定や数値計算の手法開発にも取り組みます。

プロジェクトの成果は何に応用できるのか

  ​​(1) スポーツサイエンスを活用したアスリート支援プロジェクト

本プロジェクトにおけるトップアスリートのデータを計測し科学的なトレーニング戦略を構築していくプロセスからは、データを活用する人材に求められるスキルが学習、修得できると考えられます。よって、課題解決のためのデータ活用方法や、データを元に他者と協働して意思決定していくための技能を学ぶ体験学習コンテンツへの応用が考えられます。

(2) サッカーにおける選手の運動を予測するモデルに関する研究
サッカーにおいてスペースの価値を定量化するには、選手の各位置への到達時間を正確に計算できる運動モデルが必要となります。本プロジェクトによって妥当な運動モデルが明らかになれば、到達時間を基にしたスペース評価手法を実際の試合分析に応用できる可能性があります。具体的には、選手のポジショニングや動き出しの定量化、あるいはスペースの価値をリアルタイムに可視化するシステムの開発などにつながると期待できます。

これまでの成果

プロジェクトメンバー

家富 洋 研究員
成塚 拓真 研究員
松尾 忠直 研究員
宮崎 善幸 研究員
渡辺 美智子 研究員
井川 貴裕 共同研究員
角 淳之介 共同研究員