新学期のスタートを前にして-学長 吉川洋

2020/05/01

学生の皆様

学長 吉川 洋

 5月13日、いよいよ新学期がスタートします。本来4月初めに予定されていた新学期も、今年は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の緊急事態宣言もあり、ひと月余り遅らせることになりました。

ようやくのスタートですが、今なお異常事態が続いています。国、都による「Stay Home」の要請の下、すべての不安要素を解消し、教室での対面授業を行うことは、第1期中にはできないとの判断に至りました。新学期が始まり、教室での授業、友人との出会い、サークル活動などを心待ちにしていた皆さんは大いに落胆していることと思います。残念な気持ちは私たち大学教職員も同じですが、とりわけ若い皆さんには、教室が閉じるだけではなく、日常でも「Stay Home」というのは、まさに閉塞感に満ちた厳しい状況であるに違いありません。しかし、パンデミックに打ち克つためには、社会全体すべての構成員の協力が必要であることはご承知のとおりです。「モラリスト×エキスパート」を掲げる私たち立正大学も最大限の努力をしなければなりません。本学では、皆さんの学修機会を確保するため、以下のことを決定しましたのでお知らせいたします。

1. 教室での対面授業は当面不可能との判断から、第1期は「オンライン授業」を通して学修していただくことになりました。

2. 「修学支援特別奨学金」として、本学学部および大学院に在籍する学生の皆さんに一律50,000円の給付を行うことにいたしました。給付の具体的な方法については、決まり次第できるだけ早くお知らせします。

本格的なオンライン授業は、立正大学だけではなく、多くの大学にとって初めての経験です。これは皆さんにとっても初めての経験だと思います。また学内への入構制限の長期化により学生生活における様々な不安やとまどいもあるでしょう。そうした場合には、在学生・保護者向け「緊急相談窓口」を新たに設置しましたのでご利用ください。



 日常とは全く違う閉塞状況は、しばしば社会や個人に大きな転機、時によってポジティブな転機ももたらすことがあるようです。フランスの哲学者デカルトは、今からちょうど400年ほど前の1619年の冬、戦場で冬ごもりをすることになり、来る日も来る日も狭い部屋の炉辺で過ごすことになりましたが、そこで自らの哲学の基礎を築いたといわれています。

 個人だけではなく、社会もまた異常事態により大きく変わることがあります。実際、現在我々が経験しつつある非日常的状況により、久しく語られてきた社会の「オンライン化」が急速に進むことは間違いありません。若い皆さんにとって、企業への就職活動に始まり、長いキャリア形成のうえでICTスキルの習熟は大きな力になるはずです。パンデミックという異常事態の下で強いられたものであるにしても、ぜひこの機会を将来のために活かしてください。

 最後になりましたが、こうした異常な状況の時に最も大切なことは、心身の健康を保つことです。健康面で不安を感じたときには、先に記載した緊急相談窓口へ遠慮なく連絡してください。また以下の政府その他公的機関からの情報を参考にしてください。
我々教職員は、皆さんが健やかに第1期の勉学を続けられるよう最大限の努力をする所存です。共に力を合わせてこの困難を乗り越えましょう。

<政府その他公的機関の学費等支援制度について>
●新型コロナウィルス感染症の影響で学費等支援が必要になった学生のみなさんへ(文部科学省)
https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/hutankeigen/1420041_00003.htm

●【給付奨学金】新型コロナウイルス感染症に係る影響を受けて家計が急変した方への支援(日本学生支援機構)
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/kyufu/kakei_kyuhen/coronavirus.html

●【貸与奨学金】緊急・応急採用奨学金(日本学生支援機構)
https://www.jasso.go.jp/shogakukin/moshikomi/kinkyu_okyu/index.html

<新型コロナウイルス感染症について>
●新型コロナウイルス感染症について(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html

●国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc.html


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