土壌中および大気中浮遊塵中の放射性セシウムの測定結果(熊谷キャンパス)
熊谷キャンパスにおける土壌中(大気中浮遊塵)の放射性セシウム
および空間線量(2012年度)
2012年9月18日
<土壌試料中の放射性セシウム>
土壌中の放射性セシウムの測定値は、今年の3月から文部科学省放射線量等分布マップでの最低レベル(10 kBq/m2)を大きく下回った値を維持しています。
<熊谷キャンパスの空間線量>
今月は、熊谷キャンパス内25地点で測定した空間線量も公開します。測定値は全体的に地表から1 mの高さで0.1 μSv/h以下で、大きな放射能汚染は起きていません。
★で示した地点は、雨どいの排水が集まる場所で、地表から1 mの高さで0.12 μSv/h、5 cmの高さで0.38 μSv/h と比較的強い線量を示しました。この地点は、土壌が排水で掘れないように大きな砂利が敷いてあります(写真)。この砂利と、その下の土壌の放射性セシウムの量を測定したところ、土壌中の方が約8~9倍も高いことがわかりました。石の表面は水で洗われてしまってほとんどなくなっていても、土壌では放射性セシウムが粘土鉱物に吸着して、とどまっているものと考えられます。
土壌中の放射性セシウム(ベクレル)
- ベクレルと計数値の違いについてはこちら
熊谷キャンパスの空間線量
空間線量★地点の説明
- 過去の測定データ
- 2011年11月16日 大気中浮遊塵中および土壌中の放射性セシウム(熊谷キャンパス)
- 2012年 1月10日 大気中浮遊塵中および土壌中の放射性セシウム(熊谷キャンパス)
- 2012年 5月29日 大気中浮遊塵中および土壌中の放射性セシウム(熊谷キャンパス)
- 参考
- 文部科学省放射線量等分布マップ
- 立正大学ケアロジーカレッジvol.10 物質を分析することで人と地球をケア
- 放射性セシウムの測定方法
協力:宇宙地球化学研究室
(測定代表者:教授 福岡孝昭 測定担当者:研究生 楠野葉瑠香)