土壌中および大気中浮遊塵中の放射性セシウムの測定結果(熊谷キャンパス)
土壌中および大気中浮遊塵中の放射性セシウムの測定結果(熊谷キャンパス)
2012.05.29
土壌中セシウムは2月に今までで最も高い値を測定しましたが、3月は逆に極めて低い値になり、4月はまた高くなりました。これらの変化は試料の採取場所の微地形による影響がでたものと考えられます。すなわちへこんだ場所には水たまりができ、運ばれた放射性セシウムが粘土鉱物に吸着しやすく、でっぱった所では早くながれ去ってしまうので吸着量が少ないということで差が生じていると考えています。
3月に深さ1cmごとに土壌試料を採取し測定したところ、3cmまでのところに放射性セシウムが集中していて、3cmより深いところまでは到達していないことがわかりました。通常の測定は、深さ5cmまでの土壌を採取しているので全体の平均値を示していることになります。
大気中浮遊塵中の放射性セシウムの測定は3月まで行いましたが検出されず、今後も検出される可能性は低いと判断し、2012年4月以降の測定は中止しました。
土壌中の放射性セシウム(ベクレル)
- ベクレルと計数値の違いについてはこちら
大気中浮遊塵中の放射性セシウム(計数値)
- ベクレルと計数値の違いについてはこちら
- 過去の測定データ
- 参考
- 文部科学省放射線量等分布マップ
- 立正大学ケアロジーカレッジvol.10 物質を分析することで人と地球をケア
- 放射性セシウムの測定方法
協力:宇宙地球化学研究室
(測定代表者:教授 福岡孝昭 測定担当者:研究生 楠野葉瑠香)