32 霊山結縁

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版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 弘安5年(1282)9月8日、日蓮聖人は療養のために9年間生活した身延山を下山し、常陸の湯へと向かう様子がこの場面で描かれています。途中、18日武蔵野国千束郷に住む信者の池上宗仲の館に立ち寄ったのですが、臨終間近であることを悟り、ここを入滅の場所とさだめたのです。日蓮聖人は宗仲の館で各地から集まった弟子や信者たちに対して、最後の講義として『立正安国論』を解き明かしたということです。