6 立教建宗

画像
版画 聖語 翻刻

【 解 説 】 関西地方を中心に勉学に励んでいた蓮長は、建長5年(1253)の春、生まれ故郷の安房国に帰ってきました。そしてこれまでの勉学によって、法華経を最もすぐれた教えと位置づけ、これを弘めることを自らの使命と課すのです。4月28日、幼い頃から勉学に励み出家の地である清澄寺で、昇る朝日に向かって南無妙法蓮華経(題目)を唱え、立教開宗(日蓮宗の開宗)を宣言し、名を日蓮とあらためるのでした。