立正大学 保護者のための就活読本
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03長かったコロナ禍もようやく終息し、企業の採用活動は活発化しています。2021年より低下していた有効求人倍率は、2024年卒では1.71倍とコロナ禍前の水準に戻るほど回復し、人手不足を背景に今後も「売り手市場」が続くことが予測されています。さらに2025年卒からは「採用直結型」のインターンシップも公認となり、これまで以上に採用活動の早期化は加速する可能性があります。また、コロナ禍以降に始まったオンラインによる採用活動が定着化し、合同説明会や、企業説明会・面接等をオンラインと対面で実施するハイブリット型が主流となっています。中には、むしろ対面を苦手とする学生もいるようです。求職者有利な「売り手市場」とはいえ、流動的でスピーディな採用活動の流れについて行けず取り残されてしまう学生も出てくると考えられます。100804020(万人)120求人総数2013年3月卒2015年3月卒1.611.271.281.23民間企業就職希望者数2017年3月卒2019年3月卒1.741.781.731.881.831.531.50求人倍率2021年3月卒複数の内定を獲得できる学生となかなか内定が取れない学生の二極化の拡大が予想されるとともに、企業研究や自己分析が不十分であったために、内定は取ったものの納得のいかない不完全燃焼な就職に終わることも懸念されます。今後も経済や社会情勢の予測は難しく、労働市場はますます流動化していくと思われ、新卒一括採用以外にも中途採用や通年採用に力を入れる企業も増えていくでしょう。また、興味を持った学生に企業側からアプローチする「ダイレクトリクルーティング」や「スカウト型」も広がっています。学生は広い視野を持って採用活動に挑む必要があります。立正大学では、このような環境の変化にも対応できるサポート体制を整えておりますが、保護者の皆さまも現在の就職状況を把握した上で、お子さまの身近な相談相手となってあげてください。1.751.581.71(倍)3.02023年3月卒2025年3月卒2.52.01.51.00.50.0出典:第41回 ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒) 2024年4月25日発表求人総数および民間企業就職希望者数・求人倍率の推移保護者からの支援が求められる現在の就職活動就職環境は年々大きく変わっています。社会状況の変化で就職状況は短期間で大きく変わり、昨年までと同じようなスケジュール感覚では成果が得られない状況もしばしば見られます。ここでは現在の就職環境をまとめました。[ 就職環境の変化 ]保護者の時代とは様変わりした現在の就職環境について就職活動の変化と今後の見通し

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