社会福祉学科
教員インタビュー
だれかの幸せのために、学びたい。
その思いを実現できる4年間がはじまります
関水徹平 准教授
「福」と「祉」という、どちらも幸せを意味する漢字が連なる「福祉」。福祉学とは、人が幸せに生きていくために、また人が幸せに生きていくことをサポートするために、どうすればいいかを考える学問だと話す関水徹平先生に、福祉をとおして広く社会で活躍できる力を身につける教育福祉・社会デザインコースについて聞きました。
将来の夢に向かって、選べる4つのプログラム
ー 立正大学の教育福祉・社会デザインコースで学べることを教えてください。
教育福祉・社会デザインコースでは、社会福祉学の考え方を基盤に、特別支援学校の教員になるための「教育福祉」と地域で福祉社会を支える公務員・一般企業などでの活躍をめざす「社会デザイン」という2系統の学びがあります。
教育福祉は「特別支援教育プログラム」、社会デザインは「地域づくりプログラム」「福祉テクノロジープログラム」「多文化共生プログラム」の3つのプログラムに分かれており、自分の興味・関心に合わせて選ぶことができます。3年次からのゼミナールでは、教育実習やフィールドワークなどをとおして主体的な学修を深めます。
ー 4つのプログラムに分かれて、各ゼミで専門的に学ぶことができるのですね。それぞれの特徴について教えてください。
「特別支援教育プログラム」では、障害のある子どもたちを支援し、力を伸ばすために必要な知識と技術を学び、ゼミでの少人数指導・模擬授業、特別支援学校でのボランティア・教育実習などを通じて現場で活きる実践力を養います。必要な科目を修得すると、特別支援学校教諭の免許状を取得できます。
「地域づくりプログラム」では、ワーキングプアやひきこもりなど地域が抱える課題について調査したり、社会起業の実践について学んだりします。自治体・NPO・社会的企業、一般企業などで働き、地域の人たちを支える知識と構想力・実行力を身につけます。
「福祉テクノロジープログラム」では、バリアフリーやユニバーサルデザインの実態を調査しながら福祉とテクノロジーの関わりを学び、福祉住環境コーディネーターなどの資格取得をめざします。福祉機器を扱う企業への就職、大学院への進学など、さまざまな進路があります。
「多文化共生プログラム」では、世界のさまざまな文化について学び、国内外の異文化コミュニティーとの交流を行います。多様な文化を理解し、共に生きるために必要な知識を身につけ、NPO、NGO、一般企業などに就職して国内外で活躍することをめざします。
社会のなかに広がる
福祉学の学びが活かせる現場
ー 教育福祉・社会デザインコースで学んでいる学生について教えてください。
特別支援学校の教員になりたい学生、地方公務員・警察・消防などをめざす学生が多いです。それ以外にも、社会福祉に関心はあるけれど、まだ具体的な目標は決まっていない、あるいは社会福祉の専門職というよりは一般企業やNPOなどで福祉に関連する仕事をしたいと考えている学生などさまざまです。
現在、福祉に関わる職種の幅は広がり、特別支援教育の現場はもちろん、一般企業のなかにも社会貢献部門(CSR部門)が作られ、社会福祉の専門職以外でも福祉に関する知識と技術をもった人材が、官民問わず求められています。あらゆる職種で福祉学の学びが活かされる時代だと思います。
各ゼミナールで
就職活動をサポート
ー 卒業生の進路について聞かせてください。
社会福祉学科で学んだ学生の進路は、福祉施設、病院、公務員、教員、福祉系企業、一般企業、大学院進学などさまざまです。それぞれのゼミで学生の希望に応じたサポートをしています。
例えば、特別支援教育プログラムは、県立の特別支援学校に校長として、あるいは東京都の特別支援学校の教員として長年の勤務経験のある教員が担当しています。豊富な現場経験を活かした実践的な指導により、埼玉県をはじめとして全国の特別支援学校へ常勤教員として数多くの卒業生が採用されています。
学生主体で活躍する
ボランティア活動推進センター
ー 社会福祉学部は、ボランティア活動にも熱心だそうですね。
社会福祉学部には、学生のボランティア活動を推進する、ボランティア活動推進センター(通称:ボラセン)があります。ボラセンは、ボランティア情報の収集・提供をすることで、学生とボランティア先をつなぐ役割をしています。
ボラセンの活動は学生主体で行われており、近隣で行うボランティア活動以外にも、東日本大震災後の東北の被災地に視察に行くスタディ・ツアーを毎年開催しています。ツアーの内容も学生たちが企画しています。そのほかにも、熊谷キャンパスで行われる学園祭(星霜祭)では東北の物品を取り寄せて販売するなど、精力的に活動しています。
自分と他人の生き方を尊重しながら、
さまざまな現場で活躍してほしい
ー それでは、教育福祉・社会デザインコースの学生のみなさんに期待することについて、聞かせてください。
福祉学は自分と他人の生き方を尊重しながら、どうしたらみんなが幸せに生きられるかを考える学問であり、人の生き方や価値観が多様化する現代社会でますます必要とされる学問だと思います。
福祉学の基本的な考え方と人の役に立つ実践力を身につけ、社会のさまざまな場面で身近なだれかの幸せを支え、活躍する人に成長してほしいと願っています。
緑豊かなキャンパスで
のびのびと学べる学生時代が待っています
ー 最後に、受験生のみなさんへメッセージをお願いします
教育福祉・社会デザインコースは学びの領域が幅広く、特別支援学校の教員をめざす人にも、公務員や一般企業、NPOなどを含めた幅広い進路を考えている人にもおすすめです。そのほか、資格取得や就職支援をはじめ学生生活をサポートする環境も充実しています。
また、熊谷キャンパスにあるアカデミックキューブは、バリアフリーの校舎となっており、社会福祉の考え方を体感できる学舎です。ぜひ、オープンキャンパスで学びの環境を見てほしいと思います。のびのびと学べる緑豊かなキャンパスで、お待ちしています。