研究科長メッセージ
心理学研究科 研究科長 小澤 康司心理学研究科は、学部での学びに基づき心理学領域の学びを深化させる場です。人文科学として、現在社会の変容の中で、過去の成果を咀嚼し、エビデンスに基づく新奇性を創出することが求められていると考えています。修士課程では、実証的な心理学の研究・実践を行い、高度な専門性を有する職業人としての自立を目指します。博士後期課程では、研究の独創性を求めつつ、臨床心理学、対人・社会心理学、行動心理学などの最新の理論と実践につながる成果を目指します。多様な人間理解に役立つ充実した広域のカリキュラムを支える多彩な教授陣ですが、各人のキャリア展開に対応した指導が本研究科の特色です。
修士課程は、臨床心理学専攻、対人・社会心理学専攻、応用心理学専攻(2024年度より学生募集停止)の3専攻より構成されています。臨床心理学専攻は、「臨床心理士」第1種指定校であると同時に、平成31年4月から、新しいまた心理系では唯一の国家資格「公認心理師」のためのカリキュラムを認可されました。対人・社会心理学専攻では、広く社会・産業の領域における高度な心理学の専門的スキルを持って活躍できる人材を養成しています。応用心理学専攻では、認知・行動・教育心理学など主に基礎的・実証的な心理学研究を中心に取り組み、応用心理学の専門スキルを生かした高度職業人を養成しています。博士後期課程では主に臨床心理学、対人・社会心理学、応用心理学の3領域を中心とする様々な心理学領域の高度な知識と実践を融合し、開拓的な研究を行うことができる研究者の育成を目指しています。
これまで医療・福祉・教育・産業等の心理実践の第一線において、高度な心理支援の専門家として活躍する人材、教育者、研究者を輩出してきました。今後も本研究科は、多方面におよぶ人材を育む公器として機能していきたいと考えています。