仏教学部で学ぶ学問領域は名前のとおり「仏教学」(Buddhist Studies)です。19世紀半ば、インド統治のためにイギリス人行政官らがインドの文化を知ろうとして、インド法や古典文献の研究を始めました。この動きに、次第に、イギリスやドイツ、そしてフランスの学者らも参加するようになり、インドの古典文献研究のみならず、言語学、宗教学、歴史学や考古学などインドとインド文化全般を学際的に研究するインド学(Indology)という学問が生まれました。その一環として始められ発展してきたものが「仏教学」という研究分野で、日本の各宗派の思想や教団史研究もその中に含まれます。

アジアの人々の精神文化に基盤を提供し、強い影響を与えてきた「仏教」という文化を、パーリ語やサンスクリット語、チベット語、漢文で書かれた経典や論書などの文献学的研究を柱としながらも、インドのみならず仏教の伝播したアジアを対象に、歴史学や考古学、美術史など、多面的学際的な角度から研究する学問が「仏教学」です。

仏教学部には仏教学科と宗学科という2学科が設置されています。入学者は、1・2年次に学部共通科目を履修して仏教と仏教文化についての基礎知識を修得します。そして、3年次に、それぞれの学科における専門的な学修・研究に進みます。
仏教学科では、思想・歴史コースと文化・芸術コースという2コースでの学びを通じ、インドのみならずアジア全土に広がった多様な仏教文化の諸相を、思想的側面と歴史的・文化的側面から理解し探求する教育を行います。また、仏像・仏画制作など体験的学習にも近年力を入れています。

宗学科には、日本仏教コースと法華仏教コースがあります。1・2年次における学部共通科目の学修を基盤として、日本における仏教思想・仏教文化の展開について専門的に焦点をあてて学びます。特に、法華仏教コースでは、鎌倉時代に活躍された日蓮聖人の思想・信仰、日蓮教団の歴史について、体系的に学び研究しています。

仏教学部では、このような教育課程を通じ、教養を身につけと国際的視野をそなえ、「立正精神」を身につけた人材、即ち、常に自らの向上に努め、他者への慈しみの心による奉仕を実践する人材、の養成を目指しています。

混迷する現代社会だからこそ、人間らしく活き活きと生きるために必要な柔軟な思考と他者との共栄を目指す仏教の世界観を、学際的な「仏教学」の学修から身につけて下さい。自らの可能性を信じて常に前向きに生き、他者の痛みを分かちあうことの出来る「慈悲」の心を身につけ、様々な分野で社会に貢献できる人材に成長することを目指して、一緒に「仏教学」の世界に遊びましょう。

仏教学部
学部長 髙橋 堯英

学部長プロフィール

■専門分野
インド仏教文化史
■学歴・取得学位
1977(昭和52)年 B.A. (インド国立デリー大学)
1979(昭和54)年 M.A. (インド国立デリー大学)
1982(昭和57)年 M.Phil. (インド国立デリー大学)
1989(平成1)年 Ph.D. (インド国立デリー大学)
■所属学会
・日本印度学仏教学会
・日本宗教学会
・仏教思想学会
・立正大学仏教学会

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