「立正ブランドの日本酒を造ろう」プロジェクト

「立正ブランドの日本酒を造ろう」プロジェクト

「立正ブランドの日本酒を造ろう」プロジェクト集合写真

オール立正×創業165年地元酒蔵の共創

平成26年10月、熊谷市内で唯一の日本酒製造メーカーである権田酒造株式会社と本学の学生が連携し、立正大学オリジナルの日本酒を制作するプロジェクトに取り組みました。実は、権田酒造との日本酒制作プロジェクトは平成25年度に続いてこれが二度目となります。前回は試作品を作るのみに終わったため、今年はよりレベルを引き上げ、商品企画から販売までを学生に担わせることとなりました。それでは、世界で一つの立正大学オリジナルの日本酒ができるまでの道のりをご紹介いたします。

プロジェクトを通じて学生に期待したこと

立正ブランドの日本酒を造ろうプロジェクト参加学生募集

今回のプロジェクトは美味しいお酒を作ることだけが目的ではありませんでした。学生たちにものづくりのリアルな現場を経験してもらうことで、「卒業後に求められる人間力」や「他者と一緒に目標を達成する力」を伸ばしてもらうことを狙いとしました。そのため、通常は交流の少ない品川キャンパスと熊谷キャンパスの両方から参加者を募集し、学部の垣根を越えて取り組んでもらうようプログラムしました。二十歳以上の全学生を対象に公募したところ、定員を大きく超える応募が集まり、最終的に10名の学生が選ばれました。それぞれが、「他学部の学生と協力する機会を通じて、将来に役立つ力につなげたい」「企画・製造・販売に携わることで、自分の能力をスキルアップしたい」といった志望動機を胸に、プロジェクトがスタートしました。

オリジナルブランドの日本酒ができるまで

権田社長を交えて、全員が活発にアイディアを出し合いました

最初に始めたのは、商品コンセプトと訴求ポイントの立案からでした。数多くのキーワードが出される中、最終的には2つのコンセプトに絞られ、商品を2銘柄制作することに決めました。


決定したコンセプト:①若者向け、乾杯で飲める、すっきりして女性でも飲みやすい②日本酒が好きな人向け、じっくりと語る時間に合う一本、味は骨太で辛口

権田酒造株式会社の酒蔵

その後、学生たちは実際に権田酒造株式会社の酒蔵を訪れました。仕込みから瓶詰めまでの全工程を見学し、ものづくりの現場を間近で見るという大変貴重な経験となりました。また、近場でありながら普段訪れることのない地元企業に足を運ぶことで、彼らの地域に対する関心も一層高まったようでした。

日本酒をブレンドする作業

次はいよいよ、日本酒をブレンドする作業です。純米酒、大吟醸、吟醸などの原酒をそれぞれ配合して風味を調整していきます。ごく僅かな差で全く味が変わってしまうという酒造りの難しさを体感しながら、学生たちはコンセプトに合った味を見つけていきました。

商品名の考案とラベルの制作

最後は商品名の考案とラベルの制作です。コンセプトとずれていないか、時間をかけて意見を出し合い、ついに商品名が決まりました。

ひとつは「りすの盃」。1杯目から日本酒で盃を交わしてほしい、という想いと、立正大学のマスコットであるモラりすを掛け合わせて名付けました。もうひとつは「立笑(りっしょう)」。こちらは、笑い合い、語り合いながら日本酒を長く楽しんでほしいという想いを込めて名付けました。立正大学をもじったのも、学生らしいユニークなアイデアとなりました。

りすの盃、立笑のブランディングイメージ

りすの盃、立笑のパッケージ

こうして世界にひとつだけの立正大学オリジナルブランドの日本酒が完成しました。次は、完成した日本酒を実際に販売するという工程が待っています。

販促活動にも奮闘した学生たち

商品説明書

立正大学オリジナルブランドの日本酒は、翌月に行われる立正大学ホームカミングデイにてお披露目され、来場者へ試飲提供と販売が行われることになりました。それに向けて学生たちは、商品説明書作りに取り組みました。限られた紙面の中で、いかに商品のコンセプトや味、ネーミングの由来などを効果的に伝えるか、試行錯誤しながらすべて手作りで仕上げていきます。また、試飲所や販売所に立てる看板も制作。こちらも来場客の目に止まるにはどうすれば良いか、学生自らが考えデザインしていきました。

販売所で商品の売り込み

当日はもちろん、学生自らが販売所に立ち商品の売り込みを行いました。初めは緊張のため思うように接客ができない場面もありましたが、次第に要領を掴み、相手に合わせて臨機応変に対応できるようになっていきました。自らが手がけた商品だからこそ、販売にも一層熱が入り、最終的な売り上げは計53本。試飲会・販売所は大盛況に終わることができました。

学生の熱心な取り組みが、地域との繋がりをより強固なものへ

プロジェクトを通じて、学んだことを一人一人発表しました

プロジェクトを終え、学生からは、商品作りの難しさや、チームで課題に取り組む上で主体的に動くことの重要性を実感できた、という声があげられました。またある学生は、終了後のアンケートで「一つの商品を作るにも多くの関係者が携わっており、連携することが必要であることを学んだ。」と語っています。今回のプロジェクトの狙いであった、「卒業後に求められる人間力」や「他者と一緒に目標を達成する力」を学生たちは見事伸ばすことができたようです。
また、地元企業とこのような連携事業を行うことで、大学と地域との繋がりもより強いものになりました。立正大学では、今後もこのような産学連携プロジェクトを推進し、学生に高い教育機会を提供するとともに、地域活性化に貢献していきたいと考えています。