2015年の活動

立正大学ウズベキスタン学術調査隊は、昨年度の第一次に引き続き、2015年度の第二次調査隊による調査が8月24からウズベキスタン共和国のスルハンダリヤ州テルメズ近郊のカラ・テペ遺跡において行われました。

調査は昨年度に引き続き、カラ・テペ遺跡北丘伽藍の西側回廊部分の発掘を継続したほか、北塔西側の二つの僧房も発掘しました。この結果、従来確認されていた伽藍の西側にも大規模な遺構の存在することが想定できるようになりました。
出土遺物は、クシャーナ朝に属する多数の土器片のほかに、石灰岩製の小型人物像の頭部、ガルーダ像の頭部片・足片、柱頭装飾、バクトリア文字などを記した土器片、人骨など、比較的豊富な遺物が出土しています。

調査隊の一日は午前5時起床、6時朝食、7時過ぎに現場に到着。強い日差しの中で砂まみれになって、遺構や遺物を掘り出します。作業は昼食(持参したお弁当)をはさみ、午後3時まで続けられます。時に砂塵が舞い上がり、作業ができなくなることもあります。(写真の帽子は㈱コロンビア様からの提供です。)

カラ・テペ遺跡は、アフガニスタンとの国境に近く、軍の管理区域にあります。
検閲チェックが厳しく、出入りも自由にはできません。今回も付近で銃撃戦がありました。

発掘調査が休みの土曜日・日曜日には、ズルマラ仏塔や、ファヤズ・テペ、ダルヴェルジン・テペなど周辺の仏教関連遺跡の調査も実施しました。

9月19日には、学術協定を締結しているテルメズ大学へ学長表敬訪問を行い、今後の交流の推進を確認しました。また、テルメズ考古学博物館では館長と面会し、学術協定書の調印を行いました。

第二次調査隊の詳しい報告書は、後日刊行される予定です。

顧問の加藤九祚先生、テルメズ大学およびテルメズ考古学博物館の関係者とともに