第97回公開講座「将来なんか恐くない~なんとなく幸せで、なんとなく不安な時代の生き方論~」 第2部 vol.1

2013/12/27

第97回公開講座 「将来なんか恐くない~なんとなく幸せで、なんとなく不安な時代の生き方論~」

第二部では立正大学に設置されている8学部から代表の在学生1名ずつが登壇し、一人ひとりが考える「○○なんか恐くない」を主張するとともに、ゲストの古市さんに自身の思いや質問をぶつけます。登壇する学生たちは、何らかの形で社会への関わり方をしていたり、居場所があったり等、それぞれが特色を持った学生たちです。そんな彼ら、彼女らの「○○なんか恐くない」に関してのやり取りをぜひご覧ください。

鏑木 卓 経済学部 経済学科 3年 自分なんか恐くない

自分はこの先、どうなるのか? 自分はどこまで行けるのだろうか? 意思決定をするのは自分なので、今の自分次第で変わることができる。本イベントは自分と向き合ういい機会だと思っています。

鏑 木私は立正大学の人間力養成支援プログラムである「モラりす塾」というプログラムで、考える力、コミュニケーション力について学びました。大学2年生の春休みには、アイスクリームを台湾で売る、というプロジェクトに参加し、企画から販売までの過程を学びました。そして台湾にある阪急百貨店で、自分たちで作ったアイスクリームを売るという貴重な体験をしました。

古 市台湾でアイスクリーム? なぜ台湾でアイスクリームを売ったんですか?

鏑 木私の母が中国の上海の生まれということもあり、中国語を話してみたいという気持ちがありました。そういうプロジェクトがあると聞いて、いい機会だと思い、旅行を兼ねて台湾に行きました。

古 市台湾の人向けに、アイスを売ったということですか?

鏑 木台湾のデパートで、女の子に向けて売りました。3チームで売った中、最速の1位で売り切ることができました。

髙野 昌子 心理学部 対人・社会心理学科 3年 自信のない私なんか恐くない

自分というものがまだ確立できていない、ときどき得たいの知れなくなる大学生—それが私です。いかにも今どきの若者なのかもしれません。自信のない私を怖れずに前に進みたい。

髙 野自己紹介を考えたときに、あまり思い浮かばなくて…。まだ自己の確立ができていない、いかにも今どきの大学生という感じで、時々自分がわからなくなることもあります。時々大学のマスコットキャラクター「モラりす」に変身しています。

古 市え? どういうことですか? そもそもこの「モラりす」がわからない方のために、まずモラりすが何かということをちょっと教えてください。

髙 野立正大学には、「モラリスト×エキスパート」というブランドビジョンがあります。そこから名付けられた「モラりす」というマスコットキャラクターがいまして…。

古 市最近流行の「ゆるキャラ」ってことですか?

髙 野はい。「モラリスト」と動物のりすを合わせて「モラりす」というかわいいマスコットキャラクターです。いろんな行事で宣伝活動をしますが、そのときに中に入らせていただいております。

古 市自分に自信がないっておっしゃってましたけど、この中に入るのって勇気がいりませんか?

髙 野ああ! そうですよね。でも、普段の自分とはまた違った自分になれる。逆に普段できないようなことを「モラりす」を着るとできちゃったりして、それがけっこう楽しいです。

内池 享平 経営学部 経営学科 4年 失敗なんか恐くない

失敗を怖れて行動しない人がいます。でも、行動してみなければ成功なのか失敗なのかは分かりません。将来的にみても、失敗を怖れる必要はないと思います。

内 池メーン! この発声でお分かりのように、剣道部の主将を やっておりました。

古 市剣道部の主将…。剣道は、ずっとやってたんですか?

内 池はい、小さい頃から。

古 市大学を卒業してからも剣道は続けるんですか?

内 池その時々によります。就職先の仕事状況を見ながら。空いた時間に大学に来てやる、という感じですね。

古 市なぜ剣道を始めようと思ったんですか?

内 池兄弟がやっていて、始めるつもりはなかったんですが、無理やり道場に入れられて…やめる機会もなく。

古 市無理やりやらされて主将にまでなるなんてなかなかないと思いますけど。

内 池高校までと思っていたんですけど、大学に入って「ちょっとやってみようかな」と思ったら逃げられなくなりました。

片沼 美亜 仏教学部 宗学科 2年 ○○なんか恐くない

私は常に前向きの姿勢で考える、ポジティブ人間。だから恐いものはありません。「○○なんか恐くない」の○○にあてはまる言葉は、私にとってはないのです。

片 沼私は小中高と、ボーイスカウトを通じてボランティア活動などからたくさんのことを学び、成長してきました。地域の消防団では初となる女子高校生団員として地域を守っています。趣味は、12歳からはじめたフラダンス。2012年にハワイのオアフ島で行われたコンテストで部門2位に。同じ年に日本の大学生のためのコンテストでは、ソロ部門で1位を獲ることができました。今はサークルを立ち上げて仲間とともに活動しています。

古 市なぜ、フラを始めたようと思ったんですか?

片 沼フラをやっている友人と、ハワイに行く機会がありまして、フラを見て、「ちょっとやってみようかな」と思ったのがきっかけです。

古 市消防団というのは?

片 沼普段は月に何回か訓練があって、火災や災害など、何かあると家の無線が鳴り響いて出動 します。もともと両親がやっていたので、私も自然と参加しました。

古 市何歳から始めたんですか?

片 沼18歳から入れるので、18歳の誕生日に入団しました。

古 市当時高校生…女子高生で消防団って、多くはないでしょう?

片 沼普通ではないです。女の子でやる、というのはちょっと珍しい。その中で高校生ということ も珍しくて、横浜市では初だったようです。

郷原 裕生 地球環境科学部 地理学科 4年 時間なんか恐くない

論文提出まで、あとわずか…。正直、めちゃくちゃ焦ってます。でも、ここはあえて「(時間)なんか恐くない」と自分に言い聞かせておきます。

郷 原地理が好きで、4年間地理学を中心に勉強してきました。2年次からフィールドワークという授業があって国内海外問わずいろんな現地に行き、仲間とともに学ぶ中で、地理の面白さというものを改めて実感しました。

古 市なぜ「時間」というキーワードを入れようと思ったのですか?

郷 原まずは…論文提出までにはもう時間がないという…

古 市それは時間を怖がったほうがいいのではないですか?

郷 原こ…怖いです。

古 市地理って、もっと孤独な作業かと思ったんですが、集団で行く場合もあるんですね?

郷 原大体10人から15人くらいで、グループに分かれて調査をしています。観光客の方々に「どこから来たんですか?」「目的はなんですか?」などと質問をして、それをデータにまとめて、「観光構造」に関する分析を発表しました。

古 市なるほど、そういうことまで地理学に含まれるんですね。

清水 あゆみ 文学部 文学科 英語英米文学専攻 2年 周りと同じであることなんか恐くない

近頃はライフスタイルが多様化していると思いますが、やはりまだ人生においてある程度の流れが あるように思います。その流れに乗らない選択をすることに対して、不安があるのかもしれません。

清 水今回の公開講座のプロジェクトメンバーとして参加しました。実際にこれだけ人が集まってくれて、お招きした古市さんにもお会いできてうれしく思っています。

古 市「周りと同じであること」というキーワードを入れていますが、周りと同じでもいいってこと?

清 水同じじゃなくてもいい、です。人生においての流れというものがあるような気がして、それに乗らないと…という空気がすごく嫌なんです。でもそれは、自分で全部責任を負わないといけないことだし、難しいとは思うけど、そうやっていきたいというような。

古 市自分で選んで自分で決断しなきゃいけないってことですもんね。それに対して怖さってないんですか? 周りに決定を委ねてしまえば自分の責任は回避できるじゃないですか。

清 水割と周りに委ねてこれまで過ごしてきたので、高校3年生くらいから、そういうのが嫌だなと思っていて、周りに流されるよりは自分で決めたいなというのがあります。

加藤 友香 社会福祉学部 社会福祉学科 2年 コミュニケーションなんか恐くない

現在手話を勉強する中で、多くの人と知り合い、コミュニケーションを図っています。聞こえない人とのコミュニケーションを通じて、他人とのコミュニケーションのあり方を学んでいるように思います。

加 藤(手話をしながら話す) 私は、特別支援教員を目指して、ボランティアに参加しています。今年、手話サークルを設立して、手話を学んでいます。

古 市手話はいつからやっているんですか?

加 藤始めたのは去年の11月からです。

古 市1年足らずでできるんですね。

加 藤私の場合は必然的に身につく環境がありました。友だちや通っている市のサークルに聴覚障がいの方がいらっしゃるので、そういう中でおぼえました。

古 市でも1年間でそこまで…。外国語って、1年間でなかなか喋れるまでいかないと思うんですけど、手話はどれくらいで習得できるものなんですか?

加 藤自分だけで勉強しているとしたら、2~3年勉強しても会話は難しいのではと思います。

五十嵐 里美 法学部 法学科 公共政策コース 4年 周りの目なんか恐くない

以前、周りの目が気になって萎縮していたのは、自分のことしか見えていなかったのだと思います。周りの人をよく観察して状況を読むことの大切さを知ったら、周りの目が気にならなくなりました。

五十嵐私は今までボランティア活動に力を入れてやってきました。大学のボランティアセンターに所属して、ボランティア関連の企画運営をしたり、実際に自分も東北にボランティアに行ったり。タイに1ヵ月間ボランティアに行ったこともあります。

古 市ボランティアは、大学に入ってから始めたんですか?

五十嵐私は大学に入ってから始めました。

古 市どのようなきっかけで?

五十嵐私は新潟県の長岡出身なんです。中越地震のときに被災して、その時にボランティアの方々にとてもお世話になり、いつか私もボランティアがしたいと思って大学で始めました。

古 市タイで過ごした1ヵ月では、どのようなことをされたんですか?

五十嵐タイでは現地の小学生に、簡単な日本語を教えたり、幼稚園の施設の柵作りをお手伝いしました。

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