モラりすレポート

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対談vol.1 チアリーダー 竹内洋岳×仏教学部4年 小野さん 応援する側、される側。 互いが求めあい、創り上げる世界を目指せ。

どんな時でも、勝たせる応援がしたい

小 野私は、高校ではチアリーダー部に所属していました。応援のチアがやりたかったのですが、学校外のチアではできなくて、大学の応援がしたかったのです。立正大学の応援指導部に1年から所属して、スポーツや学校行事、地域イベントなどで活動してきました。

竹 内チアリーディング部とはちがうんですね。

小 野チアリーディングは競技です。人をのせたり、クルクル回ったり…。

竹 内立正大学では、どのクラブが応援しがいがありますか?

小 野よく応援したのは、硬式野球部です。

竹 内どれくらい強いんですか?

小 野2部の中で優勝争いをして、すごく惜しいところで負けて、入れ替え戦にいけなかったんです

竹 内それは、自分たちの応援、それとも選手の努力、どちらが足りなかったの?

小 野いつも「勝たせる応援をしたい」と思っているんですが、応援指導部も人数が少なくて…応援とチアとブラスバンドの3部構成なのに、今はチアのみ。しかも7人なんです。大人数の応援団と比べると、7人だと見た目も負けてしてしまう。でも声出しとか絶対頑張ろうと思っていて、勝たせるように応援したいです。

竹 内勝たせる応援ってあるんですか? たとえばテクニックとか。

小 野観客を盛り上げることでしょうか。お客さんも一緒になって、声が出しやすいように雰囲気を作りたいです。「がんばれ!」と叫びたくてもできない観客の人がたくさんいると思うので、私たちが率先して引っ張っていけるように応援したい。

竹 内選手から「あの応援のおかげで勝てた」みたいな言葉とか、かえってくるものなの?

小 野球場全体の雰囲気はあると思います。言葉では表現しにくいけど、みんなが一緒になる瞬間のような…そういう雰囲気になった時は、いっぱいヒットが出るとか、不思議に追い風が吹くような気がする。私たちの応援も少しでも力になれているのかな…と思います。自己満足なのかもしれないけど。

選手と応援する人、お互いの気持ちから生まれる「応援」を

竹 内登山の場合、山に登っているのは自分だけれど、それは決して一人だけでやっているものではない。野球にしても、お客さんがまったくいないスタジアムや会場で素晴らしいプレーをしても、競技者としてはあまり意味のないことだと思う。そこに選手を応援する人たちがいるからこそ、見るものとやるものの共同作業としてスポーツというものが成立するわけです。応援したいという気持ちと、応援してもらってありがたいという感謝の気持ち、いろんな思いが組み合わさってひとつのものができあがっている。おそらく本気で真剣にやっているプレーというものは、思わず応援したくなるものじゃないかな。

小 野声も自然と出てきますね。

竹 内選手も真剣にプレーをしていると、ファンの応援を感じてさらに高みにむかっていける。スポーツの本質をたどっていくと、応援する方もされる方も自己満足という部分はすごく強いと思う。ただ、お互いが求めあうこと。お互いにつくりあうことができたら、自己満足のレベルではなくなっていく。「応援」もひとつの競技だと考えると、競技者と競技者がぶつかりあい、やりとりがあって、互いに求め合って高め合う―そんな関係があると思う。

小 野そうかもしれません。

竹 内皆さんが選手を応援しているように、真剣に応援している指導部を観客が応援する、それでみんなで応援をする。観客は小野さんたちが一生懸命応援する姿を見て、一緒に応援したくなるんでしょうね。最良の方法を見つけ出した時に、応援という行為自体がまたちがう魅力や個性をまとって、より創造的な行為になっていくのかもしれないね。

小 野試合の後、観客や選手にも「応援ありがとう」と言ってもらえるので、私たちもそういう言葉に支えられています。

竹 内チアを通じて、自分の中で成長した部分はありますか?

小 野チアは、いつも笑顔でいるのが基本です。試合の展開によってはダメかもしれないと思うこともありますが、最後までなにがあるかわからないので、しっかり応援しようと思うようになりました。気持ちが強くなり、あきらめないようになりました。

竹 内応援だけじゃなくて、すべてそうだと思うけれど、登山もすべて先輩から受け継いだもの。受け継いだ以上は、敬意をはらってしっかりとやり、次の人たちに受け継いでもらわないといけない。私の登山は私だけのものではない。出会うこともなかった方々からも応援していただいているものだ。私が一線を退いた時には、きっと私は登山をする人たちを応援していくだろうし、心の中で山登りをする人が一人でも増えたらいいなと、世界の登山がどんどん進化・発展していったらいいなと思うだろう。それを託すことも応援だと思う。先輩から受け継いで、応援する次世代が生まれていく。それが応援するという行為が世代を越えて伝わっていくことだろうね。

小 野もう引退ですが、後輩たちに受け継いでもらって、今度は見守る立場として応援していきたいと思います。

竹 内小野さんから受け継いだことを後輩たちから感謝されたときに、小野さんの応援がつながっていくのではないかと思う。

小 野そうなるといいですね。

竹 内そうしないといけないね。

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