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環境のケア 中村征夫氏 「海の警告に耳をすませ」

2007年11月28日  環境のケア
中村征夫氏 「海の警告に耳をすませ」

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質疑応答

Q.東京湾で海苔の漁師をしているものです。
私がとった海苔をおいしいと言って食べてくださるお客様がいる反面、「東京湾は汚い」とか、「食べて病気にならないか」という方も多いのですが、その一因として、マスコミが東京湾のことを面白おかしく取り上げているために視聴者に不安を与えてるという問題があると思います。先生はどうお考えでしょうか。


A.一般の方には東京湾に対する悪い思いこみが蔓延していると思います。ほとんどの人たちは東京湾に背を向けて生きていて、東京湾の天然ものには目を向けません。であれば、わかっている人たちだけが、東京湾の魚介類をおいしいと思って食べてくれればいいと思っています。漁獲だってそう多いわけではないですし。それで、徐々に伝わっていけばいいのではないでしょうか。

マスコミも悪いです。なんでも面白おかしく追いかけていきますから。私もそのはしくれとして反省しています。

でも実際、一般の方に何も言わずに食べ比べをしてもらうと、「これ、おいしいね」と言われるのは江戸前なんですよね。

東京湾で漁をしている漁師さんたちは、自分たちが獲った魚介類をバクバク食べながら、それを振る舞ってくれます。僕は全国を歩いて、色々な魚の養殖場を訪ねたこともありますが、養殖場では自分が養殖した魚は食べませんでした。そのくらい、東京湾の漁師さんと養殖業者の意識は全然違いますね。

魚介類に限らず、東京湾がなくなっていたらと思うとおそろしくなります。
今年はものすごい暑さでしたけれど、東京湾にあれだけの水があってラジエターの役割をしてくれなかったら、どうなっていたでしょう。

冬は、東京湾が加湿器になってくれます。今年のインフルエンザはすごいらしいですけど、東京湾がなかったら関東一円に蔓延するのではないですかね。

人間だけではなく、動物も植物も、東京湾にはかなり潤してもらっていると思います。

先ほども言いましたが、僕は江戸前が食べたいので東京湾を撮っています。
江戸前のイワシの刺身なんか最高だもんね。シャコなんて100匹以上食えちゃうもんね。本当にうまいんです。

これから食糧危機になりますから、「東京湾を残しておいてよかった」ということになると思います。
一緒にがんばりましょう。

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