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環境のケア 中村征夫氏 「海の警告に耳をすませ」
2007年11月28日 環境のケア
中村征夫氏 「海の警告に耳をすませ」
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森も川も海も、一本につながっている
半魚人と言われて42年ほどになります。これまで、ずいぶん多くの海を旅してきました。今日は、その中の思い出深い写真と、そして、現在の海が置かれている環境問題に関する写真とお話しも含めてお話ししたいと思います。
海にはいろいろな生き物がいます。中には「おまえ、何のために生きているの?」と聞きたくなるような、実に不思議なやつもいます。でも、どの生き物も必ず何かの役に立っています。自然界には、まったくムダがないんだなと、つくづく教えられます。
森も川も海も、一本につながっています。森の影響を川が受けて、そしてその影響を海が受ける。「自然界というのは、こういう流れの中にできているんだな、その中に人間が棲んでいるんだな」と感じます。
ただ、人間は自然界に負担を与えることが多い。そのせいで、いま地球はアップアップしている状態なんですね。
地球が生まれてからの約46億年の歴史を、1年にぎゅっと縮めてみた人がいます。その中では、人間の歴史なんていうのは一本の線にもならないそうです。大晦日、12月31日の午後11時17分に生まれたというのです。
たったそれだけの歴史しかないのに、地球を牛耳っているような顔をしている。
リアス式海岸のような複雑な海岸線も、山の形も、川の蛇行も、地球が46億年かけてつくってきたもの。全部、何か意味のあることです。それを巧みに利用して、生物が棲んでいるのです。
川のほとりに住む人たちは川の恵みを受けています。「急流のところにはアユが棲んでいる」とか、「よどみのところには、コイやフナ、カニ、エビといった、流れが苦手な生き物が棲んでいる」とか、川とともに生きている人たちは、自然界のことをよく知っていますよね。
僕は、自然が好きだからといって「絶対に開発するな」というわけではありません。森だって、放っておくと竹やぶばかりになってしまって、貴重な生物の絶滅につながることもあるでしょう。ある程度の開発はやむを得ないと思うけれども、何でもかんでもバッサバッサとやってしまったツケが、私たちに、そして、地球そのものに降りかかっているような気がします。
ちょうど30年ほど前に「海の様子がちょっとおかしくなったんじゃないか」と思いはじめました。数日前の朝日新聞に、30年前の氷河と現在の氷河の比較写真が載っていましたが、やはり、その頃から徐々に地球温暖化の影響が出ていたのではないかと思います。
今日は、そのあたりの話を、スライドを見ながら進めたいと思います。

