FD担当副学長からの挨拶

本学のFD活動の検証とチャレンジ

 ここ数年で、本学のFD活動は着実な変革を遂げました。本学の教職員は教育の質保証の確保のための努力を続け、多くの成果を上げてきました。生み出したFD活動の成果は、Webシラバス、授業改善アンケート、GPA、キャップ制度、FD NEWS LETTERの発行、FD啓蒙ポスターの掲示、新任教職員や専任・非常勤教員を対象としたFD研修会の開催、そして学部開催のピアレビューといったものです。

 しかし本学のFD活動の特徴は、単に種々のFDのための手法や方法を導入しただけではなく、内容の不断の改善に取り組み、深化させてきたことです。
 例えば、授業改善アンケートでは、その項目において不断の見直しを続けたほか、その結果分析についても様々な工夫を凝らしてきました。学生の総合満足度に影響する授業の方法に関する項目のランキングを出し、教員が総合満足度を上げるために必要な具体的・効果的な方法を明示しました。こうした教育方法の改善・工夫による結果を具体的な数値で見ることにより、授業への取り組みの効果を検証できるようになりました。

Webシラバスについても、冊子のシラバスをWeb化しただけの当初のフォーマットを大幅に改善し、内容を刷新しました。教育の質保証、成果達成を重視したシラバスのフォーマットは、達成目標や授業外学修の指示、さらには成績評価基準を明記するようになっています。FD NEWS LETTERも、年2回発行して全学的なFD活動の推進を図っています。
 今後もより充実したFD活動を継続しなければなりません。FDの推進は教育機関としての義務であり、大学の評価に直結する重要事項です。本学のFD活動は地道ではありますが、今後もその不断の点検・改善に取り組みながら、新たな分野にも果敢にチャレンジし続けたいと考えます。