法学科
教員インタビュー

社会に広くかかわる法学を、
積極的に学べる環境があります

法学科
馬場里美 教授

「学生のときは、正しいことを押しつけてくるようで、憲法の授業がつまらないと思っていたんです」と話す馬場里美先生。留学先のフランスで手にした日本国憲法の本との出会いから、憲法のおもしろさにめざめたという先生に、法学部での学びについて聞きました。

多様な利害を考慮して、公平な解決を考える。
法的思考の修得をめざす

ー 立正大学の法学部で学べることについて教えてください。

法学部では、細かい法学の知識だけではなく、議論における積極性を重視し、社会全体を広く見る法的思考の修得を目標としています。

2年生から4年生まで3年間、同じ指導教員のもとで一貫した教育を受けられるゼミナールでは、ゼミ以外の時間でも学生が教員室を訪ねて議論している姿が見られます。

また、1年次の12月に実施される最も基礎的な法学の試験である「法学検定試験ベーシック〈基礎〉コース」を全員受験した後、1年次の春休みから資格試験や公務員試験の合格を目標にした課外講座を開講し、試験に向けてのサポートを行っています。その結果、各種公務員をはじめ多数の合格者を輩出しています。

徹底した基礎的教育で、
法学検定試験〈基礎〉合格者数全国第1位※

ー 法学部では、どんな授業が受けられるのでしょうか。

1年次はクラス担任制がとられており、30名前後の少人数のゼミ形式の授業である基礎ゼミナールで教員が学生をていねいに指導する形で教育を進めています。大教室での授業においても履修人数を制限し、教員が学生の修得状況をきめ細かく確認しながら授業を進めています。

例えば、「法学基礎演習I」(2018年度からは「基礎ゼミナールⅠ」)では、高校までとは大きく異なる大学での学修への橋渡しとして、法律関係の資料や判例の検索・収集方法、レポートの作成、ゼミ報告のしかたにはじまり、期末試験に向けた勉強のしかたに至るまで、大学での学びの基礎をしっかりと身につけます。

また、プレゼミ的な位置づけである「法学基礎演習II」(2018年度からは「基礎ゼミナールⅡ」)では、2年次からはじまる「専門ゼミナールⅠ」に向けた準備もかねて、広く法学一般についてゼミナール形式で学びながら、憲法、民法、刑法などの講義で学んだ知識の定着をはかります。

その結果、「法学検定試験ベーシック〈基礎〉コース」で合格者全国トップの位置を占めています。
※法学検定試験〈基礎〉合格者数で2016年度から3年連続で全国第1位となりました。

実践で力を発揮できる。
法学への熱を内に秘めた学生たち

ー 法学部で学ぶ学生について教えてください。

立正大学の法学部生は大人しいと言われることが多いのですが、実際に学生と接している教員から見ると各ゼミの3年生が発表を行うゼミナール大会では、それぞれのチームでの発表の準備中に激しい議論をしているところもよく目にします。そんな姿から、法学部生は試験のような模擬的環境よりも、実際に就職してから力を発揮するタイプが多いように感じています。

自治体でのフィールドワークをとおして
学んだことを社会へ還元できる環境

ー 法学部では、地方自治体のプロジェクトに参加したり、出張授業に出向いたりする取り組みもあるそうですね。

「実務演習」として、千葉県銚子市への移住体験で地方のみなさんと接しながら地方自治の現状を調査したり、銚子市の市制の取り組みや地域での行政と民間企業の連携についてインターンシップを通じて学んだりしています。

そのほかにも、自治体が新たに推進する企画やイベントに学生がモニターになって参加するなど、学生主体のフィールドワークを行っています。

また、東京都品川区の小学校や北海道の高校で学生が法学教育を行う出張授業や、品川区および品川区明るい選挙推進協議会と協同して、小学生の模擬選挙に協力するなど、地方自治体のプロジェクトにも参加しています。

法学部で学んだことを社会へ還元する演習は、基本的な勉強・研究などの講義と並んで法学部の支柱となっています。

正解のない社会での問題に対して、
さまざまな考えを理解し、調整する力を養う

ー それでは、法学部の学生のみなさんに4年間で身につけてほしいことを教えてください。

法学は専門性の高い分野なので、押さえておくべき法学的な知識は覚えなくてはなりません。そして、法学各分野の専門知識と論理の流れをしっかり身につけてほしいと考えています。そのうえで、背後にある歴史的・社会的背景まで、深く踏み込んで考える姿勢をもつようにしてほしいと思います。

社会的な問題には正解がないことが多いので、自分とは異質な人の考えを理解し、話し合って調整する技術が必要となります。日本社会で生じる問題の多くは、こうした技術が不足しているから発生してくるものです。2020年東京オリンピックも近づき、多文化共生が重視される社会では、この技術がより重要となります。

法学部は資格取得を重視し、司法書士や行政書士をはじめ多くの資格試験で合格者を輩出していますが、それは決して資格そのものが重要だと考えているのではありません。資格試験に向けての学びの積み重ねは、社会の多様な価値観を理解し、法律の専門知識をいかしてまわりの人たちを幸せにできる法律家を育てることだと考えているからです。

学術研究の第一線で活躍する教員たちの指導で、
法学の学びをスタートしましょう

ー 最後に、受験生のみなさんへメッセージをお願いします。

立正大学法学部では、学術研究の第一線で活躍している教員が親身になってみなさんの勉強を指導します。そして、地方自治体などでのフィールドワークをとおして地域社会との接点をもてるので、学びながら地域に貢献することができます。

また、学生時代の出会いは偶然でありながら貴重です。おもしろくないと思っていた日本国憲法の本に異国の地で出会ってのめり込み、一生の仕事を見つけた私の経験からも、何が自分の将来につながるかわかりません。授業やゼミなどを通じた専門知識の取得や資格試験のための勉強なども重要ですが、同時に、幅広い視野と好奇心をもって、積極的に大学生活を楽しんでください。


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