宗学科
教員インタビュー

時をこえて、現代に伝わる
いまを生きるための学問が見つかります

宗学科
安中尚史 教授

自分の問題解決のための智恵を仏教から学び、まわりの人を支えるための智恵を育むのが私たちの学部と学科に課せられた使命です、と話す安中尚史先生。お釈迦様をはじめ昔の偉人たちの言葉を現代に重ねて、日本人の生活に深くよりそっている仏教について学ぶ宗学科について聞きました。

仏教の教えにある智恵から
悩みや不安を解消するヒントを身につけます

ー 立正大学の宗学科で学べることについて教えてください。

宗学科では、日本人の生活に無意識のうちに深く結びついている仏教について幅広く学びます。自分やまわりの人の生活にある悩みや不安を解決するための考え方を、仏教の教えにある智恵から見つけられる人材の育成をめざしています。

宗学科は、日本に仏教が受け入れられた歴史や日本仏教が確立され発展した背景など、立正大学が属している日蓮宗にかぎらず幅広い視野で学べる「日本仏教コース」と、日蓮宗の僧侶になることを目標とした「法華仏教コース」の2コース制となっており、コースは出願時に選ぶことができます。

さまざまな目的をもつ人へ
宗学科への扉は開かれています

ー 宗学科には、どんな学生が多いのでしょうか。

お寺に関わりのある人が多いのですが、日本仏教に興味があって日本仏教を勉強したいという人もいます。そして、一度社会に出てから、やっぱり大学で学びたいといって入学される方も多いんですよ。社会経験のある方が、1年生として入ってくると授業の雰囲気が締まるんですよね。私たち教員も緊張しますが(笑)。そういう方々をふくめ、さまざまな人たちへ扉を開いている学部・学科です。

充実した初年次教育で、
大学生活のはじまりをサポート

ー 入学生の初年次教育も充実しているそうですね。

どちらのコースでも、日本の歴史を学んだり、古い時代の資料や文献を読んだりするために、古文・漢文の基礎的な力は欠かせません。より深く理解するために、1年次から古文・漢文の基礎を徹底して学べる環境を用意してあります。

そのほか、立正大学では、就職活動に向けての資格取得や、職業観を養うための支援を行うキャリアサポートなど、みなさんが円滑なキャンパスライフを送るための体制を整えています。

貴重な体験学習を満喫できる、
国内と海外での仏教文化研修

ー 宗学科のカリキュラムにある研修について、聞かせてください。

1年に1回、国内にあるお寺や仏像などの仏教文化とその周辺の事柄について体験的に学ぶ「仏教文化研修」を開講しています。夏休みに行う研修に向けて、しっかりと事前学習をし、予備知識をつけたうえで専門の教員が引率しますので、それぞれの研修先で出会う仏教文化とその背景を深く理解できると学生たちにも喜ばれています。

毎年、担当する教員によってテーマや訪れる場所が変わりますが、2017年の夏には東北の盛岡で宮沢賢治のふるさとを訪ねました。宮沢賢治の思想や作品には仏教的な影響が多く見られます。宮沢賢治の歩んだ道を訪ねる旅をとおして、宮沢賢治と仏教について学ぶことができました。

ー 海外での研修もあるのでしょうか。

海外での「仏教文化研修」も1年に1回開講しています。これまで中国やインド、スリランカ、カンボジア、インドネシア、チベット、アメリカ、イタリアなどの仏教を中心に宗教に関わる遺跡などを場所を訪問しています。

どちらも希望する学生は全員参加できる研修ですし、専門の教員の引率もあることから、国内と海外の研修すべてに参加する学生もいるほど、人気のある研修です。また、この研修で学科や学年をこえた友人ができると学生から聞いています。

人間関係や毎日のくらしも豊かにする、
仏教的思想と日本人との関わり

ー 日本人の生活に仏教が深く関わっているというのは、どんなところで感じられますか。

私たちが普段なにげなく使っている「縁」や「いただきます」といった言葉が仏教に関係のある言葉だったり、お彼岸やお盆などが仏教の行事だったり、先ほどお話した童話作家で詩人の宮沢賢治の作品に仏教的な思想が含まれていたり、目を向ければあちこちに仏教的な要素が見つかります。
現代では、私たち日本人の無意識のなかにある思想や考え方だと思いますが、仏教との関わりを意識してまわりの人と触れ合えるようになると、もっと毎日の生活が豊かになると思います。

日常生活につながる仏教の教えを
実践する力を身につけてほしい

ー それでは、仏教学部宗学科の学生に期待すること、身につけてほしいことについて聞かせてください。

仏教の教えや思想、歴史について知識を深めるだけではなく、仏教に関する幅広い学修をとおして、自分なりの課題や興味を見つけてほしいと思います。そして、仏教の教えを日常生活や社会で、どのように実践していくかを考える姿勢を身につけてもらえたらと願っています。
また、仏教学部には全国から学生が集まっているので、よい友人にめぐりあい、互いに刺激し合いながらいろいろな経験をして、自分の道を進んでほしいと期待しています。

生きていくことの根源に関わる学問を学び、
生きる意味を追求しましょう

ー 最後に、受験生のみなさんへメッセージをお願いします。

宗学とは、人間が生きていくことや考えることの根源に関わる学問であり、生きる意味を追求するという広く深い内容を含んでいます。日本仏教の長い歴史のなかで、立正大学が関わる日蓮宗の教えである「法華経」が果たした役割や日蓮宗の宗祖である日蓮聖人の行動など、仏教に宿るドラマティックでダイナミックな奥深い意味を、みなさん自身で見つけ出してください。
私たち宗学科では、仏教の学びをとおして社会に対して真剣に向き合い貢献できる、自立した大人へと成長したみなさんを社会へ送り出したいと考えています。


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